株主ではなし、ビールは飲まないが、キリンはTOPIX ETFと通してだけでなく、KXIにも組み込まれている企業なので、興味がある。国内食品最大手のキリンホールディングスと同2位のサントリーホールディングスが経営統合に向けて交渉に入ったことが13日、分かった。ビールと清涼飲料でそれぞれ国内トップとなるほか、平成20年12月期の両社単純合算の連結売上高では3兆8200億円となり、世界でも最大級の酒類・飲料メーカーが誕生する。
(中略)
統合後の両社の連結売上高は、国内食品3位のアサヒビール(1兆4627億円)の2・6倍に達し、世界の食品会社でも、米飲料事業最大手のペプシコや米総合食品大手のクラフト・フーズと肩を並べる。
キリンとサントリーの
国内ビール類飲料の合計シェアは49.6%(現在首位のアサヒビール37.8%)
清涼飲料は合計31.4%(首位の日本コカ・コーラグループ20%台後半)
と、統合すれば国内では圧倒的なシェアをもった食品会社となる。コストダウン→低価格化の期待もあるし、海外(主に新興国)への進出推進による成長性も期待できる。
ただ・・・シェア50%近いと独禁法の壁があったと記憶しているのだが・・・。なんでこんな記憶があるのかと調べてみたら、コレだ!
2年少し前にサッボロとスティールがやり合っていた時に話題出ていた。
〔焦点〕サッボロのホワイトナイト、アサヒに独禁法の壁・他業界が本命か【ロイター 2007年2月16日】
当然この件は、承知していて、調査済みか確認済みなんだろうなぁと思うけど・・・。今年末あたりまでには統合検討の結果が出そうなので、今後の動向に注目したい。米系投資ファンドのスティール・パートナーズが15日、サッポロホールディングスにTOB(株式公開買い付け)提案したことを受け、市場ではサッポロのホワイトナイト(白馬の騎士=友好的買収者)候補にアサヒビールやキリンビールの名前が挙がっている。しかし、金融関係者の間では、国内のシェア基準を定めた独占禁止法の観点から両社が候補となるのは困難で、本命はビール業界4位のサントリー、あるいはビール以外の食品・飲料業界から出るとの見方が出ている。
(中略)
<独禁法の市場シェア規制、アサヒとキリンの受け皿は困難か>
しかし、ビール業界の再編に立ちはだかるのが、独占禁止法の指針にあるシェア基準の壁。合併後の国内市場のシェアが25%以下なら通常は問題にならず、35%以下なら問題になる恐れが小さい―などと規定。焦点となるのは35%以上の市場シェアに達するケースとなる。
過去の事例では、50%以下であれば認められることが多い。公正取引委員会は「いろいろな条件があるが、シェア25%以上である場合、認めるかどうかはケース・バイ・ケース」(幹部)と説明する。
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